会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

動詞

現代英語では”rob A of B” が “rob B from A” になる!?

 

ある程度英語を勉強されている方は“rob A of B” 「AからBを奪う」という表現をご存知かと思います。

ex) Two men robbed the Central Bank of over $5 million.
「2人組の男が中央銀行から500万円以上を盗んだ」

上の例文は“rob A of B” を使った模範的な例文です。

そして、次のような表現に発展します。

ex) The illness robbed him of a normal childhood.
「病のせいで彼は普通の幼少時代を送れなかった」

つまり「病が彼から普通の幼少時代を奪った」という無生物主語の文ですね。

以上のように、“rob A of B” は「AからBを奪う」という使い方になります。

それにしても、このrobの語法、ちょっと不思議だと思いませんか?

「~を奪う」のなら、なぜAの場所に奪われるものが来ないのでしょうか?

上2つの例文で言えば、なぜrobの目的語に「500万円」や「普通の幼少時代」が来ないのでしょうか?

原義は”おいはぎ”(?)

robのもともとの意味は「みぐるみはがす・衣服をはがす」です。

つまり”おいはぎ”のイメージですね。
(”おいはぎ”が分からない方はググってください、笑)

”おいはぎ”が衣服や金品をはぎ取る相手は人ですよね。

だから”rob 人”になるのです!

前出の2つの例文で言えば、「中央銀行に”おいはぎ”をする」「彼に”おいはぎ”をする」というイメージです。

そして、前置詞”of”は元々「分離」が起源。
(ちなみに、”of”から”off”が生まれました。だから”off”も「分離」がコアイメージになります)

この「分離のof」で分かりやすいのが…

ex) Get out of here!
「ここから出ていけ!」

よく聞く怒りのフレーズですが、この”of”も「分離」です。

つまり、「ここから離れて出て行け」ということですね。

ということで、“rob A of B” は、結果的に「Aに”おいはぎ”をしてBから引き離す」といった意味合いになります。

以上が“rob A of B” 「AからBを奪う」の仕組みです。

ちなみに、rob型の動詞は他にもいくつかあり、全て「奪う」という意味になります。

deprive(奪う) / strip(はぎとる) / cure(治す) / relieve(安心させる)etc…

併せて覚えておきたいですね。

…と、ここで終わりではないんです!

現代英語では、”rob B from A”も!

さて、このちょっと感覚的に分かりにくい”rob”の語法ですが、なんと現代英語では、より直感的に分かりやすい使い方が容認されてきているのです。

それが“rob B from A”です。

つまり、robの目的語に「奪われるもの」が来て、前置詞もofから、より分かりやすいfromになっています。

先の例文をこの形に置き換えてみましょう。

ex) Two men robbed over $5 million from the Central Bank.

すごく分かりやすくなりました(笑)

直感的に理解しやすいですね。

実際に、85%のアメリカ人、61%のイギリス人がこの用法を認めているというデータもあるようです。

ただし、受験英語などでは、依然として“rob A of B”は頻出・定番の語法。

受験生の方は要注意です!

どちらの語法も覚えておけば間違いなしです!

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