会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

形容詞 日本人の間違い 紛らわしい表現

日本人お得意の”be willing to do”、間違って使ってませんか!

 

今回は日本人が大好きな(?)“be willing to do” を取り上げたいと思います。

この表現、「喜んで~します!」という意味で使ってませんか?

日本語に置き換えた場合、場合によっては「喜んで~します」という表現になるときもありますが、多くの方が思っているような「是非ぜひやりまーす!」という意味合いで使う表現でありません!

前向き意味合いはありません!

“be willing to do” には、いわゆる”前向き”な意味合いは一切ありません。

英英辞典の定義を確認してみましょう。

to be happy to do something if it is needed

Cambridge英英辞典(オンライン)では上記のように定義しています。

着目すべきは後半の “if it is needed” の部分。

「必要であれば」という部分を見逃してはいけません!

つまり、“be willing to do”  は「是非ぜひやりまーす!」という前向きな意味合いではなく、「断る理由がないので、やってもいいです」とか「やぶさかではない」「私でよければ」などが含意されます。

いくつか例文を見てみましょう。

ex) You said you needed a volunteer – well, I’m willing.
「君、ボランティアが必要って言ってたよね。えーと、僕やってもいいよ」

“well”の付加も相まって、決して積極的ではないが、断る理由もない…という気持ちが伝わりますよね。

ex) How much are they willing to pay?
「彼らはいくらなら払うかな?」

値引き交渉を迫られている店員さんのバックヤードでの会話でしょうか?(笑)

お客さんの「この値段なら払ってもいいか…」という気持ちを前提にしている表現ですよね。

ということで、“be willing to do” の本当の使い方、是非覚えておいてください!

 

 

スポンサーリンク

-形容詞, 日本人の間違い, 紛らわしい表現
-,

執筆者:

関連記事

“had better”は思った以上に強いのでご注意を!

  「~したほうがいい」と、人に提案やアドバイスをするとき、私たちがすぐに使いたくなるのが“should”ではないでしょうか? その提案の強さや程度に関係なく、日本人 …

「~まで」”till”と”by”の使い分け

  今回は「~まで」という表現を勉強します。 まず以下2つの日本語の文章を見てください。 「ここで8時まで彼を待っているね」 「8時まで戻ってきます」 さぁ、両方とも「~まで」が使われていま …

“as if / as though” の後ろは仮定法でも、直説法でも!

  今回は「まるで~のように」を表す”as if / as though”についてお話します。 ある程度英語を勉強されている方ならご存知の表現だと思いますが、その使い …

‘I am a Japanese.’ とは言えません- 国籍を語る際の注意点!

「私は日本人です」 英語を話す機会がある人は、上のような発言をする機会も多いと思います。 さて、あなたはこれをどう英語で言いますか? 国籍によってバラバラ… いやいや、↓↓でいいでしょ! ×)I&#8 …

現在完了と過去形、ちゃんと使い分けてますか?②

日本人にとって苦手な完了時制。 いくつかある完了時制の中でも、実際の会話において使う頻度が一番高いのが現在完了です。 その現在完了…… 「現在形との違いがはっきりしない……」 「過去形との区別が微妙… …