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「自動詞」と「他動詞」のお話② – 「自動詞」と前置詞

 

以前お話しした「自動詞」「他動詞」の違いの続きです。
「自動詞」と「他動詞」のお話①参照)

英語では、使う動詞が「自動詞」なのか「他動詞」なのか常に考えないといけないのですよね。

今回はそのうちの「自動詞」にスポットを当ててお話ししたいと思います。

まずは以下の単語を見てください。

・go
・look
・wait

どれもみなさんよく知っているものばかりですよね。

これらは全部「自動詞」です。

「自動詞」は“自分だけで成り立つ”動詞でしたよね。

つまり、「他動詞」と違って、その後ろに何も(目的語)なくても、それだけで文章が成立してしまう……それが「自動詞」です。
「自動詞」と「他動詞」のお話①参照)

意味としては……

・go →「行く」
・look →「見る」
・wait →「待つ」

それぞれ、命令文で……

ex) Go!
「行け!」

ex) Look!
「見て!」

ex) Wait!
「待って!」

なんて、よく見る(聞く)と思います。

動作の対象を言うときは?

でも、ここで一つ疑問がわきませんか?

「~へ行け!」
「~を見て!」
「~を待って!」

などと言いたいとき、つまり「行く」「見る」「待つ」という動作の対象を言いたいときにはどうしたらいいでしょう???

「他動詞」と同じように、すぐその後ろにその動作の対象、つまり目的語を持ってきてもいいでしょうか?

つまり……

“Go school!”
“Look that cat!”
“Wait me!”

という感じでもいいのでしょうか?……

いえ……

残念ながら↑↑は不正解です。

自動詞+前置詞=他動詞

「自動詞」にその動作の対象、つまり目的語を付けたいときには、その後ろに前置詞が必要なのです。

上の3つの正解は……

ex) “Go to school!”
「学校へ行きなさい!」

ex) “Look at that cat!”
「あの猫を見て!」

ex) “Wait for me!”
「(私を)待っていて!」

つまり……

“go”の場合はto”
“look”の場合は”at”
“wait”の場合は”for”

という感じで、動詞によって結びつく前置詞は様々ですが、前置詞が後ろについて初めて目的語を持ってこれるのです!

別の言い方をすると「自動詞」は前置詞とセットになることによって「他動詞」になる!ということですね。

この考え方大切です!

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