会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

助動詞

”may (might) have pp”の使い方

今回は”may (might) have p.p.”です。

この表現は、以前紹介した”should have p.p.”と同じく2つの意味があります。
「”should have p.p.”には2つの意味」参照)

確信度の低い推量

まずは過去における推量です。

もともと助動詞”may (might)”には「~かもしれない」という確信度の低さを表す意味があります。
「助動詞”may”は「たぶん~でしょう」ではありません!」参照)

強いて数値をいえば50%程度の確信度です。

その過去バージョンで「~だったかもしれない」を表すのが”may (might) have p.p.”です。

ex) Tom might have left the office.
「トムはもう会社を出たかもしれない」

ex) Mike is late. He might have got lost.
「マイク遅いね。道に迷ったのかもね」

実際には”may”はあまり使われず”might have p.p.”が普通です。

ちなみに、”might”は”may”の過去形ではありません!

“may”の過去形はあくまでも今回紹介している”may have p.p.”です。

仮定法の意味も大切です

もう一つ大切な使い方に仮定法があります。

ex) You might have let us know about the delay.
「遅れについて教えてくれてもよかったのに」

これが意味するのは「でも、実際には教えてくれなかった」ということです。

この裏には「教えようと思えば教えられたのに」という思いがあるのです。

そうです、つまり仮定法なのです。

過去においての後悔や願望を表す「仮定法過去完了」の帰結節部分のパターンと一致しますよね。
「過去における仮定・後悔は仮定法過去完了!」参照)

特にこの時の”might have p.p.”は、例文のように“非難”を表す使い方が多いです。
”could have p.p.”にも同義の使い方があります)

セットフレーズとしても!

最後に口語でよく使う言い回しを紹介します。

ex) We like to think about the might-have-beens.
「人は“ああだったらなぁ、こうだったらなぁ”ということに思いを巡らすのが好きだ」

これは日常的によく使う言い回しで“the might-have-been”という1つの名詞になっています。(”the could-have-been”もあります)

意味は先ほどの仮定法のニュアンスで「過去における実現しなかった可能性」を言います。

もっと”may / might”を!という方は…

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今回採り上げたmay / mightを始め、will/would/can/could/shouldなどを「法助動詞」と呼びます。

「法助動詞」は気持ちの微妙な表現を助けてくれる強い味方。

「法助動詞」を極めれば、皆さんの英語は予想をはるかに超えるレベルになることは間違えありません。

もっと「法助動詞」を!という方は「法助動詞の底力―ネイティヴの微妙な気分を伝えるキープレイヤー」がお薦めです。目から鱗をお約束します!

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そんな事実を知ると、少し肩の荷が下りませんか?(笑)

本書にある各助動詞の使われ方さえ押さえれば、”助動詞マスター”間違いなしです!

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