会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

助動詞 日本人の間違い

“had better”は思った以上に強いのでご注意を!

 

「~したほうがいい」と、人に提案やアドバイスをするとき、私たちがすぐに使いたくなるのが“should”ではないでしょうか?

その提案の強さや程度に関係なく、日本人は”should”が大好きです(笑)

もちろん、”should”でぴったりの場面もありますが、”should”には「すべきなんだけど、なんでしないの?」という、皮肉や非難めいた感じが出てしまうときもあります。

つまり、提案やアドバイスとしての”should”は、やや強い響きが出てしまうのです。

それ以上に悪いのが……

そして、提案やアドバイスをするときに、”should”と並んで日本人が大好きなのが、今回採り上げる“had better”です。

日本人は本当にこれが大好きですよね(笑)

使い方としては……

ex) You had better go to hospital.
「病院へ行った方がいいよ!」

もし、あなたが頭から血をだらだら流していたら(極端ですが、笑)、上の英文は成立します。

つまり、”had better”は「~したほうがいいよ。しないと怖いことになるよ!」という、半ば強制・脅しにも近い(?)強さを持っているのです。

提案・アドバイスの背後に「そうしないと、怖いことになるぞ!」というニュアンスがあると覚えておいていいと思います。

ですから、そのニュアンスを無視して、提案・アドバイスならなんでもかんでも”had better”を使っちゃえ!というのは間違いです。

もう少し例文を見てみましょう。

ex) You had better take this medicine.
「この薬を飲んだ方がいいぞ(さもないともっと悪くなるぞ)」

ex) You had better lock the door before you leave.
「外出するときは鍵をしろよ(じゃないと泥棒が入るぞ)」

“had better”は一つの助動詞として考えます

“ought to”などと同じく、”had better”は一つの助動詞としてとらえます。

ということは否定文などでは以下のように使います。

ex) We had better not waste time.
「時間を無駄にしないほうがいい(すると後悔するぞ)」

という感じで、”had better”を一つの助動詞としてとらえて、すぐ後ろに”not”をつければOKです。

以上を理解すれば、わたしたちが思っている以上に”had better”の登場回数は多くないということがわかると思います。

 

 

スポンサーリンク

-助動詞, 日本人の間違い

執筆者:

関連記事

関係詞節の先行詞につく冠詞は “a” か “the” か?- その考え方をマスター!

   ただでさえ日本人にとっては難しい冠詞。 関係詞節の先行詞になる名詞には、”a”が付くのか? それとも”the”が付くのか? 今回はその考え方を完全 …

“can’t help doing”は「せざるを得ない」だが……

受験英語でもおなじみの”can’t help doing”ですが、これを機械的に「doせざるを得ない」と覚えているだけでは間違った場面で使ってしまう可能性があります。 自分の思いとは裏はら まず、正し …

「目的」のto do / for doingは使い分けが必要!

今回は「目的」を表すto do / for doingについてです。 言うまでもなく、to doは「to不定詞」と呼ばれ、for doingの方は、forが前置詞なので後ろは「動名詞-ing」になって …

“at last”と”finally”は使い分けが必要!

「ついに~、ようやく、とうとう」という時に”at last”を使う日本人は多いと思います。 しかし、”at last”はどんな時にも使える万能選手ではあ …

「~ではないと思う」は “I think A isn’t~” か? “I don’t think A is~” か?

  突然ですが、以下を英訳してください。 「彼はいいギタリストではないと思う」 多くの日本人は以下のようにするのではないでしょうか? ex) I think he isn’t a …