会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

日本人の間違い

”I want to build my house.”は間違い! – 所有格にご注意!

 

タイトルの英文ですが、間違いに気づきましたか?

×I want to build my house.

「私はマイホームを建てたい」という意味で作った英文ですね。

「家を建てるのは自分ではなく大工だから、主語が”I”ではおかしい!」という声もちらほら聞こえてきますが、そこは問題なし。

日本語でも「オレやっと家建てたよ」っていいますが、英語も同じ。

では、どこがおかしいのでしょう?

所有格を使うときは慎重に

結論をいうと、おかしいのは”my house”の所有格”my”です。

日本語にすると「私が持っている家」ですよね?

ということは、上の文は「“私が持っている家”を建てたい」という妙な意味になってしまうのです!

逆に、以下の文なら問題ありません。

ex) I want to sell my house.
「自分の家を売りたい」

これなら、すでに家は自分のものなのでOKです。

では、まだ家を持っていない人が「“自分の家“を建てたい」といいたいときは……

ex) I want to build a house of my own.

などになりますね。

たかが所有格。されど所有格。

ほんのちょっとした部分ですが、そのような些細なことで文章が不自然になってしまうのですね。

他の例でも検証してみましょう。

× I want to find my job as soon as possible.

ここでも同じ考え方が働きます。

「“私の仕事”を見つけたい」ってやっぱり変ですよね?(笑)

もう一つ。

×I have to lose my weight.

この英文はとても恐ろしいです!(笑)

この意味は「私の体重全部を無くさなくてはいけない」ですよ!(笑)
(もし本当にそういう状況があるのであれば、この英文は全く正しいものですが……)

もちろん、体重を数キロ減らさなくてはいけないという意味でしょうから……

ex) I have to lose weight.

なら正しい英文ですね。

以上のように、私たち日本人は”my book”とか”his car”のように所有格を気軽につけてしまいがちですが、少し論理的に考えればおかしいことに気づくはずです。

「私の~」や「あなたの~」という英文を作りたい際には、すこし立ち止まって考えるクセをつけることをおススメします!

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