会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

便利な表現 助動詞

意外な”have to”の使い方

 

今回はみなさんにもおなじみの”have to”を採りあげます。

「そんなの分かっているよ、『~しなければならない』でしょ!」

という声がたくさん聞こえてきますね(笑)

まあまあ、落ち着いてください。

もちろん、”have to~”は「~しなければならない」という使い方が一番多いですね。

でも、それ以外に面白い使われ方をするんです。

意外な「いらだち」を表す

以下の英文を見てください。

ex) Mike always has to call me when I’m taking a bath.

さあ、上の文章はどういう意味になるでしょうか?

「マイクは私がお風呂に入っているときには常に電話をしてこなければいけない」??

なんだか、丸っきり意味が通じませんね……(笑)

正しい意味は……

「マイクは私がお風呂に入っているときに限っていつも電話してくるんだよね……」

という意味です。

つまり、マイクの行為にいら立っているのですね。

そのような場合に使われる”have to”は、例文のように”always”を伴うことが多いです。

「いつも~しやがってさ」というニュアンスですね(笑)

日常的に使う

他にもいくつか例を見てみましょう。

ex) Why do you always have to call me when I’m busy?
「私が忙しい時に限って、どうして君は電話してくるの?」

ネイティブは会話でこのような”have to”の使い方を結構しますが、残念ながら私たち日本人にとっては使いづらい表現ですよね。

実際に、知り合いのネイティブに聞いたところ、この表現はいたって自然で、普段の会話でも使うそうです。

しかし、巷の文法書などでは、この”have to”の用法を紹介しているものは少ないようです。

ちなみに、文法書の定番である旺文社の「ロイヤル英文法」には例文がありましたのでご紹介します。

ex) Just when I am busiest, Jack has to come and waste my time.
「私の一番忙しい時に限って、ジャックがやってきて時間をつぶすとは」

”いまいましいという気持ちや、非難の意を表す口語的な言い方”

とあります。

この”have to”のポイントは“いらだち”

このように、日頃何も考えずにふつうに使っている表現が、実際では意外な使われ方をしていることって結構あります。

今回の”have to”、「あいつはいつも~なんだから」なんて発言するシチュエーションがあれば積極的に使ってみてください!

スポンサーリンク

-便利な表現, 助動詞

執筆者:

関連記事

”may (might) have pp”の使い方

今回は”may (might) have p.p.”です。 この表現は、以前紹介した”should have p.p.”と同じく2つの意味があります。(「”should have p.p.”には2つの …

“would”と”used to”を的確に使い分ける!

今回はリクエストの多かった”would”と”used to”の比較をやってみたいと思います。 この2つを混同して、使い分けできていない人も多いようです。 …

“have”さえあれば何でも言える!

  自然な英語を目指すなら“have”をはじめ“give” “get” “make”などの超基 …

仮定法帰結節(主節)のwould / could / mightの使い分け

仮定法のポイントは、そこで使われる動詞の形がどうなっているか?です。 ・if節の中が過去形 →仮定法過去・if節の中が過去完了形 →仮定法過去完了 でも、気を付けなくてはいけないのは、if節の中だけで …

英語にも丁寧表現はあります! – “I was wondering if you could~”に見る丁寧表現

  「英語圏の人はフランクだから丁寧表現なんてないよ」 このような恐ろしい認識の人は少なからずいます。(あー、恐ろしぃ~) 英語にもちゃんとした丁寧な表現方法はあります! TPOをわきまえた表現をする …