会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

便利な表現 日本人の間違い 雑学

‘very’ には形容詞の働きも! – もっと ‘very’ を有効活用しましょう

ex) Thank you very much!

いきなりの例文です(笑)

この英文、恐らく英語を話せない日本人でもほぼ間違いなく知っているものでしょう。

ex) I’m very hungry.

これも相当数の方が理解できると思います。

さて、これら2つの文章に共通して出てくる単語…

はい、副詞の ‘very’ ですね。

「とっても」とか「本当に」といった感じで形容詞と副詞を強める働きがあります。

副詞以外の働きも重要

皆さんは恐らくこの ‘very’ に関して、あまり深く考えずに使っていたと思います。

もっぱら「とっても」「本当に」という強調の言葉としての認識しかなく、実際にそれだけのために使っていたのではないでしょうか?

しかし!

そんな ‘very’ 、実際の英語では全く別の使われ方もあるのです。

実際に例文を見てみましょう。

ex) This is the very book I have long wanted.

ここでの ‘very’ ですが、名詞 ‘book’ の前に鎮座していますよね?

名詞の前に来るのは…そう形容詞です。

そうなんです!

‘very’ には形容詞の働きもあるのです!!

意味は「正に」「正しく」という感じで、上の文は「これは正に私が長いこと探していた本だ!」という意味になります。

「これこれ!」というニュアンスですね。

他にもいくつか例文を。

ex) This is the very house where we stayed.
「これは正しく私たちが住んでいた家です」

ex) Let’s start at the very beginning.
「一番最初から始めましょう」

ex) You might be the very person we are looking for for this job.
「あなたはこの求人に正に適した人かもしれません」

ex) How did you know this was the very thing I wanted?
「これが正に私が欲しがっていたものってどうやって分かったの?」

いかがですか?

「正に~」と言うケースは日常的に多々あると思います。

その時はこの ‘very’ の形容詞用法を思い出してください!

スポンサーリンク

-便利な表現, 日本人の間違い, 雑学

執筆者:

関連記事

現在完了と過去形、ちゃんと使い分けてますか?②

日本人にとって苦手な完了時制。 いくつかある完了時制の中でも、実際の会話において使う頻度が一番高いのが現在完了です。 その現在完了…… 「現在形との違いがはっきりしない……」 「過去形との区別が微妙… …

山手線の英語アナウンスの間違い – “the”や”and”の使い方が学べる!

私が(勝手に)師と仰ぐ日本在住の英語学者であるT.D.ミントン氏の書籍日本人の英語表現は、日本人が勘違いしている文法事項に鋭いメスを入れている名著です。 扱っている内容的にはちょっと高度な話も多いです …

動詞の名詞化 – 英語らしさ

  唐突ですが、次の2つの日本語の文章を見てください。 「彼はそのニュースに驚いた」 「彼はそのニュースに驚きの声を上げた」 どちらも意味するところは同じですよね。 どちらを使うかは、人や場 …

英文法を知らないとジョークは楽しめません! – 秀逸ジョークに見る英文法

ジョークは英文法事項の宝庫。 逆に言うと、英文法を知らないとジョークを堪能できないということですね。 非常にもったいない… ということで、英文法が学べる著者厳選のジョークをいくつかご紹介します。 待た …

「目的」のto do / for doingは使い分けが必要!

今回は「目的」を表すto do / for doingについてです。 言うまでもなく、to doは「to不定詞」と呼ばれ、for doingの方は、forが前置詞なので後ろは「動名詞-ing」になって …