会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

雑学

数字だって複数形になりますよ!

 

英語の基本的なルールとして、「複数個の名詞は複数形にしなくてはいけない」というものがあります。

「彼は高級車を3台持っています」であれば、”He has three fancy cars.”となり、名詞の”a car”に”s”がついて”cars”になりますよね。

この“複数形”という概念は、日本語にはないものなので、なかなか分かりづらい部分もあったりしますよね。

特に、”water”などの不可算名詞は単数と複数の形が同じ、つまり”s”はつかない……という、何とも分かりづらいルールもあり、私たちを混乱させます。

とはいえ、先の例のような基本的な場合であれば、たいていの英語学習者が理解していると思います。

数字の複数形?

そんな複数という概念の中でも、案外日本人でサラっと使いこなせる人が少ないであろうものを今回はご紹介します。

それは「数字も複数形になりことがある」というものです。

私たち日本人の感覚からすると、数字が複数形になるということに、かなりの違和感がありますよね。

でも、英語では普通にそうなるのです。

例を見てみましょう。

ex) Your phone number has five threes!!
「君の電話番号には3が5つもあるね!!」

といった具合です。

「3」が複数あるので”threes”となり、英語ではいたって普通の表現です。

つまり数字を数えられる名詞として考えているわけですね。

今度は、別の視点から見てみましょう。

ex) Does that word have a “k”?
「その単語には”k”が入っていますか?」

こちらも”a k”というふうに、アルファベット”k”を可算名詞として考えるので、不定冠詞の”a”がつくのです。

その他、「70年代」という表現にも、同じロジックが働きます。

ex) I love the music of the 1960s.
「私は1960年代の音楽が大好きです」

はい、こちらも”1960s”となって、意味としては「1960年代」です。

これは1960年代というのは「1960年から1969年までの10年間ある」という考え方から複数形になります。

そもそも複数形という概念自体が私たちの日本語にはないものなので、今一つピンと来ないかもしれませんが、「複数あるものは複数形にする」という英語の根本的なルールにのっとれば、この数字が複数になるケースがあるということもご理解してもらえると思います。

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