会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

紛らわしい表現

“as far as”と”as long as”

 

英語には、ほぼ同じ意味だけど、ニュアンスが違ったり、使い方が違うという表現がたくさんあります。

その中の1つに“as far as”“as long as”があります。

日本語に訳すと、どちらも「~する限りにおいては」といった感じになりますが、使い方を間違うと不自然な英語になってしまう典型です。

■as far as

“far”は「遠く」というイメージですよね。

つまり”範囲”のイメージです。

ex) As far as I know, he is American.

意味としては「僕が知る限り、彼はアメリカ人だよ」になります。

“As far as I know”の部分は、ほぼ決まり文句になっていますが、直訳すれば「僕が知っている範囲においては」という感じです。

“far”のイメージが”範囲”なので、”見渡せる”というニュアンスで使われます。

つまり、「僕の知識の”見渡せる”範囲においては」です。

■as long as

一方、”as long as”は意味こそ似ていますが、使い方が少し違います。

“long”の大きなイメージは時間などの”長さ”ですよね。

ex) I won’t forget his kindness as long as I live.

意味は「僕は彼の優しさを生涯忘れません」です。

“as long as”は時間の”長さ”を意識して「~の間においては」というニュアンスです。

直訳すると「僕が生きている間においては」で、最終的には「僕が生きている限り」→「生涯」になります。

以上2つの例文それぞれを入れ替えると、日本語では一緒でも、英語ではとても不自然になってしまいますね(笑)

スポンサーリンク

-紛らわしい表現

執筆者:

関連記事

現在完了と過去形、ちゃんと使い分けてますか?①

英語をマスターするうえで、時制はとても大切な文法項目です。 実際に、以前ご紹介した文法書の世界的名著”Grammar in use”も、時制のセクションから始まっており、かなりのページを割いています↓ …

「理由」を表す接続詞のbecause / as / sinceを使い分ける!

「~なので」や「なぜならば~」などの理由を言うときの接続詞は主に3つあります。 日本人が大好きなbecauseをはじめ、asやsinceなどですね。 どれも理由を表す節を従え、「~なので」とか「なせな …

現在完了と過去形、ちゃんと使い分けてますか?②

日本人にとって苦手な完了時制。 いくつかある完了時制の中でも、実際の会話において使う頻度が一番高いのが現在完了です。 その現在完了…… 「現在形との違いがはっきりしない……」 「過去形との区別が微妙… …

“would”と”used to”を的確に使い分ける!

今回はリクエストの多かった”would”と”used to”の比較をやってみたいと思います。 この2つを混同して、使い分けできていない人も多いようです。 …

”last Monday”は、いつの月曜日?

  コミュニケーションにおいて日時を正確に伝えることはとても重要ですよね? 曜日や時間を間違えてしまうと、さまざまなトラブルを招きかねません。 しかしながら、英語と日本語ではその発想が少し違 …