会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

仮定法

過去における仮定・後悔は仮定法過去完了!

 

さあ、今回は「仮定法過去完了」です。

仮定法でつまずく人が多い理由の一つとして、その名前があります。

以前勉強した「仮定法過去」を思い出してください。

名前こそ「仮定法”過去”」ですが、その意味するところは、あくまでも「”現在の状態”に対する仮定や後悔、願望をあらわす」のでしたよね。

「”今”~だったら、”今”~なのになぁ」

というのが本当の意味です。

名前に”過去”とついているのは、そこで使われる動詞の形が”過去形”だからという理由です。

ex) If I had time, I would help you.

ね、if節の中の動詞が”have”の過去形”had”になっていますよね。

だから「仮定法”過去」。

でも、意味は「”今”時間があれば、君のお手伝いをするのにかぁ」と、あくまでも”現在”のことについて言っています。

そこを勘違いしてはいけませんよね。

過去のお話です

さて、今回は「仮定法過去完了」です。

使い方はズバリ”過去の状態に反する、仮定・願望・後悔”です。

大切なところは”過去の”という部分。

つまり「仮定法過去」のさらに1つ過去へシフトバックしたものですね。

パターンは、If + 主語 + had p.p.~, 主語 + 助動詞の過去 + have p.p.~.です。
(p.p.は過去分詞です)

ex) If I had had time, I would have helped you.

意味は「(過去のある時点において)時間があったなら、君のお手伝いをしたんだけどなぁ」です。

ほらね、過去のお話です。

で、なぜ「仮定法”過去完了”」かというと、もうお分かりですね……

if節に使われている動詞の形が過去完了だからです。

例文では”had had”になっていますよね。

繰り返しますが、意味は単に”過去”の話をしているんですよ!(クドい?笑)

仮定法は名前に振り回されると勘違いしやすいです。

「仮定法過去」”現在”の事実に反する仮定・後悔・願望
「仮定法過去完了」”過去”の事実に反する仮定・後悔・願望

↑↑が土台になりますので、必ず押さえておきましょう!

繰り返しになりますが、名前に振り回されてはいけませんよ!

スポンサーリンク

-仮定法

執筆者:

関連記事

「法」のお話し③ – 命令法

  「法」のお話も今回が最後です。 今回は3つある「法」のうちで、一番簡単で分かりやすい「命令法」です。 *他の2つは…… 「法」のお話し① – 直説法 「法」のお話し② &#8 …

仮定法 – イントロダクション

  「仮定法」というと、なにやら苦手意識をもっている方も多いのでは? でも、パターンと“心”を把握してしまえば簡単カンタン! その“心”それさえ分かってしまえば、もう「仮定法」は怖くありませ …

実際の会話では“If節”なんて言わない(?)- 仮定法

  今回は以前にも何度か採りあげている仮定法の応用です。 (以下2記事参照ください) 仮定法 – イントロダクション 「法」のお話し② – 仮定法 仮定法は「事実とは …

仮定法帰結節(主節)のwould / could / mightの使い分け

仮定法のポイントは、そこで使われる動詞の形がどうなっているか?です。 ・if節の中が過去形 →仮定法過去・if節の中が過去完了形 →仮定法過去完了 でも、気を付けなくてはいけないのは、if節の中だけで …

仮定法過去は”過去”を意味しない!

  今回は「仮定法過去」のお勉強です。 (以下2つ参照ください) 「仮定法 – イントロダクション」 「『法』のお話し② – 仮定法」 型は? まずは例文から。 ex) If I …