会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

日本人の間違い 時制 紛らわしい表現

「最近」の “nowadays” “these days” “recently” “lately”の使い分け

 

多くの英語学習者を悩ます「最近」について、ズバリその使い分けをお伝えします。

これでどの「最近」を使えばいいのかもう悩むこともなくなります!

「最近」を表す言葉には”nowadays” “these days” “recently” “lately”の4つがありますが、大きく分けると2つに分けられます。

“nowadays”と”these days”は現在に属する

まずは、”nowadays”と”these days”から。

この2つは「現在」に属します。

つまり、現在形の文章でのみつかわれます。(現在進行形も可)

「現在」に属するということは、過去時制と完了時制では使えないということになりますのでご注意ください。

例文で確認しましょう。

ex) A lot of people nowadays are aware of the importance of a healthy diet.
「最近は多くの人がダイエットの重要性に気づいています」

あのThe Beatlesの曲にも次のような一節があります。

ex) These days such a kind of girl seems so hard to find.
「最近はそんな女の子はなかなかいないよね」
(楽曲”Things we said today”より)

 

この2つが持つ最大のポイントが、「現在の状況と過去との対比が含意されている」ということ。

「昔と比べて~」という過去と現在との対比が鮮明になるのですね。

ですから、特に過去との対比をせずに、あくまでも「最近、今」と言いたいときには普通に”now”や”at this moment”を使った現在形の文章でいいわけですね。

ちなみに、口語では圧倒的に”these days”の方が使われます。

ネイティヴにとって”nowadays”はちょっと固い響きが響きがあるようです。

“recently”と”lately”は過去に属する

次に、残りの”recently”と”lately”です。

この2つが属するのは「過去」です。

まずは”recently”から。

“recently”は過去形と完了形に使われます。

先程の”nowadays”と”these days”とは違い、現在形では使えませんのでご注意ください。

例文をどうぞ。

ex) A new species of plant was recently discovered in Brazil.
「新種の植物が最近ブラジルで発見された」

ex) I haven’t been feeling well recently.
「最近、気分がすぐれないんだよね」

 

次に”lately”です。

こちらは基本的に完了形の文のみでの使用になりますので、現在形の文では使えません。

ex) I’ve been very busy lately.
「最近とても忙しいよ」

 

ちなみに、”lately”は否定文や疑問文での使用が基本になり、例文のように”very”や”much”、”really”などがあれば肯定文でも使用可能…という見解もあるようで、ちょっと面倒……

ですから、過去形と完了形を使う「最近」という文章の時には”recently”一つでいいと思います!

実際にネイティヴも圧倒的に”recently”が多いですから!

 

以上で「最近」を表す4つの言葉の勉強は終わります。

もちろん言葉ですので例外はありますが、基本的に「最近」に関してはこれ以上の勉強は不要です!

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