会話に使える!英文法

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助動詞

“should / could”…推量の助動詞の使い方

「助動詞+be」は推量を表すとても便利な表現です。

そのなかでも、日本人が一番よく使うのがおなじみ“may be”ですね(笑)

もちろん意味は「たぶん」ですが、実際のネイティブの感覚では「たぶん」は「たぶん」でも、その確率は50%程度。つまり、どっちつかずの微妙な「たぶん」なのです。

でも、日本人が”may be”を使うときは、かなりの確率や自信がある「たぶん」という意味で使ってしまっている人が多いのが事実です。
「助動詞”may”は「たぶん~でしょう」ではありません!」参照)

「助動詞+be」は多彩

それ以外にも、もちろん英語には他にもたくさん助動詞があります。

そして、そのほとんどが”may”と同じように推量の意味を持っています。

以下の文章の意味はどうなるでしょう?

ex) The phone is ringing. It must be Miku.

ここでは”must be”です。

この場合は「電話が鳴っている。ミクに違いないな」となり、”must be”はかなり確信度が強い推量です。

念のために付け加えるならば、”must be”は確信がかなり強いとはいえ、100%の確信ではありません!

数値でいうと……98%くらい(?)

もし100%確信があれば”It is Miku.”でいいわけですね。

「助動詞+be」の推量に絞ってみた場合、この”must be”を確信度“強”にして、以下順に確信度が下がっていきます

ex) The phone is ringing. It should be Miku.
「電話が鳴っている。ミクのはずだ」

ex) The phone is ringing. It may (might) be Miku.
「電話が鳴っている。ミクかもしれない」

ex) The phone is ringing. It could be Miku.
「電話が鳴っている。ミクかもしれない」

下2つの”may (might) be”と”could be”が、日本語にすると違いが出ませんが、ニュアンス的には”may be”は50%で、”could be”に関しての自信度はかなり低めです。

”should be”と”could be”はネイティブ英語に頻出

以上4パターンの推量表現を紹介しましたが、どれも実際のネイティブの会話には当たり前のように登場します。

そのなかでも”may be”は先ほどもいった通り日本人はよく使うのですが(その意味の誤解はさておいて……)、特に”should be””could be”の2つはなかなか使えてないようです。

でも、確信の度合いに応じて是非使い分けてみてくださいね!

ちなみに、上記の例文はどれもちゃんと主語のある文章の形ですが、「助動詞+be」だけでも会話で頻繁に使われます。

ex) A : Is your mother at home?
  B : Should be.
A「キミのお母さんおうちにいる?」
B「そのはずだけど」

このような使い方は実際の会話ではいたって普通です。

以上4つの推量表現、ちょっと使ってみたくなりませんか?(笑)

もう”may be”一本やり!は卒業して(笑)、表現の幅を拡げましょう!

もっと”should / could”を!という方は…

助動詞をさらに掘り下げて極めたい!という方のためにおすすめの2冊をご紹介します!

今回採り上げたshould / couldを始め、will/would/can/must/may/mightなどを「法助動詞」と呼びます。

「法助動詞」は気持ちの微妙な表現を助けてくれる強い味方。

「法助動詞」を極めれば、皆さんの英語は予想をはるかに超えるレベルになることは間違えありません。

もっと「法助動詞」を!という方は「法助動詞の底力―ネイティヴの微妙な気分を伝えるキープレイヤー」がお薦めです。目から鱗をお約束します!

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こちらも自信を持っておすすめする1冊。

豊富な例文を使って、それぞれの助動詞が持つ様々な「顔」をネイティブ視点で解説。

それぞれの助動詞が持つ多くの使い方…その都度、それぞれの用法を意識して…なんてことはなく、実はネイティブもただ丸暗記して使っているだけなんです、とネイティブの著者。

そんな事実を知ると、少し肩の荷が下りませんか?(笑)

本書にある各助動詞の使われ方さえ押さえれば、”助動詞マスター”間違いなしです!

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