会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

動詞 紛らわしい表現

“think that S+V”など「that節」を従える動詞は「伝える・認知する」系の動詞に限られる

 

単語を覚える際には、その意味だけを覚えても実際の会話などでは使い物になりません。

特に動詞は、意味だけ覚えても、実際の文章でどんな使われ方をするのか?というところまで押さえないと、とんちんかんな文章になってしまいます。

有名な例では”remember”などがありますね。

“remember doing”は「doしたのを覚えている」に対し、”remember to do”は「doすることを思い出す」です。

後ろに動名詞”doing”が来る場合には「過去にしたことを覚えている・思い出す」ですが、不定詞”to do”を従える場合は「これからすることを思い出す」です。

そこを間違えて使ってしまうと、とんちんかんな会話になりかねませんね(笑)

つまり、単語は意味と併せて、実際にどういう使われ方をするか(これを語法といいます)まで覚える必要があります。

「that節」を従える動詞は「伝える・認知する」を意味する

今回はその語法の一つである「that節」が続くケースを考えてみましょう。

まずは、この英文を見てください。

ex) When I got home last night, I found that somebody had broken into my house.

この英文を教え子に訳させたところ、次のように訳し始めました。

「昨夜家に帰ったら、家に侵入した誰かを見つけた……??」

ん~……、なんとなく合っているような……でも、少し変……

どことなくスッキリしないのは、動詞”find”が後ろに「that節」を従えた時の意味が分かっていないからです。

もちろん、動詞”find”の一番基本となる意味は「見つける」です。

これに異論はありません(笑)

しかし、後ろに「that節」が来た場合は、「気づく・思う」という認知系の意味になるのです!

ですから、上の英文の意味は「何かを見つけた」ではなく……

「昨夜家に帰ったら、誰かが家に侵入していたことに気付いた

としなくてはいけません。

「that節」をとれる動詞は限られている

みなさんも上の英文のような「動詞+that節」というパターン、何度も見たことがあると思います。

では、どんな動詞でも「that節」をとれるのでしょうか……?

答えは「否」です!

後ろに「that節」をとれる動詞は、think / know / say などの「伝える・認知する」系の動詞に基本的には限られます。

いくつか例を見てみましょう。

ex) I think (that) he is a wheeler-dealer
「彼はやり手だと思うよ」

ex) I know (that) you were not there at that time.
「その時に君がそこにいなかったのは知っているよ」

以上は「認知する・している」系の動詞です。

先程の”find”も「見つける」ではなく「気づく」という意味でしたね。

 

次に「伝える」系の動詞です。

ex) My father always said that time is money.
「父は常に”時は金なり”と言っていました」

ex) The witness stated that she had not seen the old man before.
「目撃者はその老人を見たことはないと証言した」

このように、「伝える・認知する」を意味する動詞は後ろに「that節」を従えることができます。

別の言い方をすれば、後ろに「that節」をとれる動詞は、基本的に「伝える・認知する」を意味する動詞に限られるということです。

難解な単語でも……

このルールが分かっていれば、仮に知らない動詞に出会っても、それが「that節」を従えていれば、おおよその意味は推測できますよね!

正確な意味が分からなくても、ざっくりと「伝える・認知する」系として理解できれば問題ありません。

ex) She prophesied that the world would end in no time.
「彼女は世界が近いうちに終焉を迎えると予言した」

動詞”prophesy”は「予言する」というあまり普段はお目にかからない単語ですが、「that節」に気づけば、「何かを伝えているんだな……」「何かだと思っているんだな」など、おおよその言いたいことは把握できますよね。

ex) Can you testify that you saw the defendant at the scene of the crime?
「あなたはその事件現場で被告人を見たと証言できますか?」

動詞”testify”もどちらかというと難解な単語で「証言する」という意味ですが、こちらも意味が分からなくとも「that節」を従えていることで、「that以下を言う、伝える」というニュアンスで意味が取れると思います。

もちろん例外もありますが、このルールを知っているだけで、特に英文を読む際の大きな助けになると思います!

オンラインレッスン・お悩み相談はじめます!

たくさんの方々らからご要望を頂いておりますオンラインでのレッスンを始めたいと思います。

カリキュラムは全て皆さん次第。

「関係代名詞だけを強化したい」
「このテキストに沿って教えて欲しい」

など、どのようなご希望にもお応えします!

レッスンという形態ではなく、1回きりのご質問なども大歓迎!

「こんな質問恥ずかしくて…」
「レッスンではなく、ただ〇〇について知りたいだけなんだけど…」

などなど、どんな小さなお悩みにもお応えします。

↓↓内容・レッスン料などはこちらから↓↓

たくさんのお問い合わせお待ちしております!

スポンサーリンク

-動詞, 紛らわしい表現

執筆者:

関連記事

“would”と”used to”を的確に使い分ける!

今回はリクエストの多かった”would”と”used to”の比較をやってみたいと思います。 この2つを混同して、使い分けできていない人も多いようです。 …

「~まで」”till”と”by”の使い分け

  今回は「~まで」という表現を勉強します。 まず以下2つの日本語の文章を見てください。 「ここで8時まで彼を待っているね」 「8時まで戻ってきます」 さぁ、両方とも「~まで」が使われていま …

”last Monday”は、いつの月曜日?

  コミュニケーションにおいて日時を正確に伝えることはとても重要ですよね? 曜日や時間を間違えてしまうと、さまざまなトラブルを招きかねません。 しかしながら、英語と日本語ではその発想が少し違 …

「最近」の “nowadays” “these days” “recently” “lately”の使い分け

  多くの英語学習者を悩ます「最近」について、ズバリその使い分けをお伝えします。 これでどの「最近」を使えばいいのかもう悩むこともなくなります! 「最近」を表す言葉には”nowa …

“visit to Tokyo”は正しくもあり、間違いでもある – 基本単語の見直しで表現力倍増!

  先日、教え子の大学生が以下の英文を書きました。 X I have visited to Tokyo twice. 「東京へ2度行ったことがあります」という文章です。 今までの経験を語る際 …