会話に使える!英文法

「英会話に文法はいらない」は完全な間違い!実用的な英文法の知識をどんどん紹介します。

紛らわしい表現

“so cold a night”って? – “so”と”such”の使い分け

いきなりですが「寒い夜」を英語で表現してください。

ex) A cold night

これなんかが一番シンプルな言い方ではないでしょうか。

次に、この英文を「とても寒い夜」にしてください。

ex) A very cold night

深く考えずに(笑)「とても」の”very”をつけてやればいいだけですね。

ここでの“very”は副詞です。

副詞は基本的に形容詞や副詞を修飾します。

ここでは形容詞の”cold”を修飾して「“とても”寒い」となりますね。

ここまでは中学生レベルです(笑)

”such”を使う

では”very”の代わりに、同じ意味の”such”を使ってみましょう。

ex) Such a cold night

はい、この語順になります。

つまり冠詞付きの名詞に”such”を使うときは、冠詞の前に”such”を置くというのが原則になります。

×A such cold night

とは言わないのですね。

ちなみに、同じパターンになるものに”all / both / quite”などがあります。

ex) All the cars (The all carsはダメ)
「全ての車」
ex) Both my parents (My both parentsはダメ)
「両方の親」
ex) Quite a tall boy (A quite tall boyはダメ)
「かなり背の高い男の子」

”so”には要注意!

“so”にも”very”と同じ「とても」という意味がありますよね。

では”so”を使って同じ意味の英文を作りましょう。

ex) So cold a night

この型に馴染みがない方もいるかもしれませんが、全く正しい英文です。

先ほどの”such”は冠詞の前に置くのが特徴の変わりダネでしたが、今度の”so”は形容詞を伴って前に出るのが特徴です。

この”so”は副詞です。(ちなみに、先ほどの”such”は形容詞です)

副詞の後ろには形容詞か副詞が来るのが原則なので、副詞の”so”に引っ張られて形容詞の”cold”が前に出てきたのです。

これと同じパターンに”too”などがあります。

ex) Too cold a night (A too cold nightはダメ)
「とても寒い夜」

“such…that構文”と”so…that構文”で

今回学んだ”such”と”so”の使い分けは、“such…that構文””so…that構文”を使う際にも当然適用されます。
「”so that”と”so…that”の区別を!」参照)

以下2つの文は「とても寒い夜だったので、私たちは外出しなかった」という全く同じ意味の英文です。

ex) It was such a cold night that we didn’t go outside.
ex) It was so cold an night that we didn’t go outside.

“such””so”を使った際の語順に要注意です!

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